法律相談は、全ての人権の基礎であり、人権擁護の入り口のドアです。しかし、残念なことに、日本には何か困った時に弁護士に相談するという文化がありません。世間では、何か困った時、弁護士に相談しようと言う発想がないのです。世間では、弁護士に相談するのは、万策尽きてもう裁判に訴えるしかないと思った時とか、裁判に訴えられた時に、初めて弁護士に相談しようと考えるのが実際です。もっと前に相談に来てもらえれば、話し合いで解決できたのに、泥沼の紛争になってから初めて弁護士に相談に来ます。私は、それを変えなくてはならないと思っています。少しでも体調が悪い時に病院に行けば、助かる命も、相当悪化して余命半年という状況で病院に行っても救命は困難です。何か少しでも困ることがあったらとにかく弁護士に相談するというのが当たり前の社会になって、初めて国民の人権が保障される社会、法の支配の貫徹される社会が実現されるのです。ほんの少しでも困ったことがあったらとにかく弁護士に相談してみて下さい。笑われるのではとか、呆れられるのではなどとは一切考えないでください。ほんの少しでも困ったら気軽に弁護士に相談する、そういう社会の実現することが私の心から願うことです。
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